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犬の肝疾患と栄養療法

肝疾患(肝機能障害)に対応するためには、先ず肝機能を知る必要があります。


1. 脂肪の消化吸収に重要な役割を果たす胆汁の産生
○赤血球の破壊で生じるヘモグロビン由来のヘムからのビリルビンの合成および処理


2. 吸収された栄養の代謝
○炭水化物(糖質)代謝=グルコース(ブドウ糖)をグリコーゲンに変換し肝臓で貯蔵し、必要時はグルコースに分解し血液中に送り出す
○たんぱく質代謝=アミノ酸からアルブミン、グロブリン、凝固系因子など、血漿タンパクの合成や生成
○脂質代謝=中性脂肪、コレステロール、リン脂質の合成


3. 排泄・解毒機能
○血管系やリンパ系により輸送されてきた毒素や薬物を分解し便として排泄
○窒素代謝で生成される有毒なアンモニアを尿素回路で処理し、尿素に変換する


したがって、肝機能障害下では肝臓以外の細胞や器官へも悪影響を与えることになりますので、健康を維持するためにも常日頃から負担をかけないバランスの取れた食事内容を心がけることが重要となってきます。


  1. たんぱく質、炭水化物(糖質)、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維(特に水溶性食物繊維)、ファイトケミカルをバランスよく摂取させることが基本
  2. 犬の場合、炭水化物を人と同じような比率でたべさすと、胆泥になる可能性が出てきます(症例として出ている)ので、たんぱく質を多めにする
  3. 脂質は植物油、魚油を主体にする
  4. ビタミン、ミネラル、食物繊維、ファイトケミカルは野菜や果物から摂取できますが、消化・吸収を良好にするために出来る限り細かくする(効率的に栄養素を摂り入れる=生に近い状態で摂取)

◎肝臓に負担をかけないタンパク質(アミノ酸バランスが良い=Fisher比(BCAA/AAAモル比)が高い)を摂取することが重要
Fisher比(和牛・もも・赤肉-生=3.31、ぶた・大型種・もも・赤肉-生=3.33、にわとり・若鶏・ささ身-生=3.34、うま・肉・赤肉-生=3.32など)
一方、ドッグフードは非表示が一般的






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